注意欠陥・多動性障害について
管理人・山根は、今のところ というか
つい昨日「ADHDの治療をメインで行くけどASDもある」
というような見立てを 戴いて帰ってきました。
これは「ADHDの特徴がメインで出てるよ」という意味か
「投薬で効果が出やすいADHDをメインで治療しよう」なのか。
いずれにせよ、発達障害に含まれる複数の状態は
「あなたはASD」「君はADHD」と1人に1つな訳ではないんです。
ゴチャゴチャするので3つの症状だけで描きましたが、
発達障害の人たちの中では
それぞれの状態はユルい重なりを持っています。
自分は緑と青が重なるあたりにいるらしいということで、
このブログも 情報量はそちらに偏りそうですね(´・ω・)
ということで、
注意欠陥多動性障害(ADHD)について少し調べました。
「ジャイアンタイプ」や「カツオくんタイプ」
と例えられている本やサイトがいくつかあったので、
ちょっとそれに沿ってみたいと思います。
ADHDの特徴は、大きく分けて
①不注意 ②多動性 ③衝動性
の3つだそうですが、この①がカツオくんですかね。
「ケアレスミス、忘れ物・無くしものが多い」
という症状なわけですが、
単に記憶力が悪いという訳ではないと思っています。
どうやら「他の刺激に注意をそらされやすい」んですよ。
何か新しい情報(音や光、会話など)が入ってくると、
さっきまで気にしていたことがサッパリどこかへ行ってしまう…
という感じです(自分の場合は)。
そして、その「サッパリ」力によって
翌日の準備をしているときにも
大事なものを持って移動するときも
何か作業中に話しかけられたときも
いくつかの仕事を同時に頼まれてしまったときも
繰り返し 色々なモノやコトがどこかへ行ってしまいます(´・ω・`)
結果、いざそのサッパリしてしまったものが
「あれを提出してください」「みんな用意してきましたね?」
と必要になった時に、みーんな忘れてないのに自分だけ
やべぇええええ!忘れたよ!Σ(・ω・ノ)ノ!と、なります。
しかも悪いことに、
「注意をそらされやすい」のはADHDの特徴ですが、
ASDの特徴として「感覚過敏」というものがあります。
外部刺激を強く感じる+注意が逸れやすいという状況は、
迷惑メールの多いメールBOXを想像していただけると
少しは分かっていただけるかもしれません…。
定型発達を遂げた皆さんは、情報の取捨選択が上手です。
必要ない音は、自然とぼやけて聞こえているようですし、
光も、自分が思うほど刺さって来ないらしいです。
そういう、行動に不要な刺激を「迷惑メール」としたら
自分などはフィルターが「弱」or「無効」設定なんです。
必要なメールも受診しますが、
その何倍もの速度で迷惑メールを受信します。
すると、必要なメールはすぐBOXの下のほうに埋まります。
その上、メールの表示件数(同時に注意を払えるタスク)も
周囲の方より少なめだと言われています。
そうすると、もはやフラグを付ける前に
BOXの見える範囲から消えてしまうんですよ…。
こうして「エブリデイとほほ」な感じになりますが、
迷惑メールフィルタが常に最新の状態で「強」の皆さんには
「なんでこんな何通でもないメールがまだ開封してないの」
と怒られてしまうわけです。
話が逸れましたが、②は飛ばして③の衝動性。
これが「ジャイアンタイプ」です。
自分の欲求をコントロールすることが不得手で、
「順番や相手が話し終えるのを待つことができない」
など周囲に「迷惑」と思われてしまうことが多い症状です。
ただし、悪いことばかりではありません。
自身で起業されたり事業をしている方には
実はADHDが多いのではないかと言われたりします。
それは「思いついたら即やる」フットワークの軽さや、
みんなが常識を鑑みて諦めるようなコトも平気でできる、
といった特徴がうまく作用した結果のようです。
何冊か発達障害関連の書籍を出している
アズ直子さんという方がいらっしゃるのですが、
困りごとを抱えつつも社長さんとして仕事しています。
タイトルはアスペルガーメインになっていますが、
ADHD的な部分も多く紹介されています。
漫画なので文字苦手な方は是非。
空気が読めない・融通がきかない・感情の凹凸が激しい マンガでわかる 私って、アスペルガー! ?
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勿論、ADHDを持っていると起業に向いているとか
そういう意味ではありませんが。
いろんなことに人より困りながらも
特徴を生かしトップに立つことを仕事にしてる人もいるよ。
ということですね。
このように、症状は困った形で現れることもあれば
特徴を生かした作業では能力を発揮できたりもします。
早めに自分(またはそばにいる当事者さん)の特徴を知り、
①困った部分を丸くする工夫
②得意なことの発見と活用
を進めていけると日常が少しスムーズになりそうですね。
さぁ、なんだかもう結びのようになってしまいましたが
②の多動性です。
ADHDの症状は保育園など集団行動で目立ち始めるため、
「座ってられない=多動」みたいなイメージらしいですが。
椅子に座っていられないこと1つ取っても、
その人にとっての理由は様々なハズです。
①の不注意(注意散漫)によって、
「座るより注意を引かれるコト」を発見した!
③の衝動性によって、
気になった窓の外を見に行かずにはいられない!
ということも大いに考えられます。
しかし、②の多動性の場合はどうなんでしょうか。
これは①③と比べて(外から見ると)目的が不明確です。
なので自分の場合に限ったことしか言えませんが、
「外部に注意がそれたり興味を持って」というより
「動かずにいられない、動かないと落ち着かない」
という感覚で動いているような気がします。
さすがに社会人になってからは
「どこかに行ってしまった」では仕事にならないので、
自分のデスクというかパソコンの前には居ます。
ただ、じーっとしているといろんな刺激があるワケです。
空調やパソコンの冷却ファンや建物の外の音、
ロビーで流れている映像のBGMや
隣のオフィスの人が何かを机に置いた音etc…。
良く聞こえるのが役に立つときもありますが、
これが絶えずゴワゴワと耳に入ってきてですね。
(自分の中のイメージとしては)
耳から入ってきた金タワシで頭骸骨の中が
ゴワゴワゴワ…と埋め尽くされて行く感じです。
もちろん落ち着きません( ゚Д゚)!
なので、首をカクッとして金たわしを振り払ったり
ふいっ ふいっと体を振って
体表や体重移動の感触で音の感覚をぬぐったり。
そんなつもりで体を動かしていました。
ただ、周囲から見ると幼稚に見えたり
「一体いつも何をしているんだろうコイツ」
感はあるらしいです(;´・ω・)
※まぁ、直接そう言ってくれる上司がいるだけ
職場環境的に恵まれていると言えますが。
椅子に座って仕事をする方の場合だと
さらに小さな動きだけで対処しているようですね。
(例えば、貧乏ゆすり・指で机をコンコンするなど)
そちらの方が幼稚さは無いと思いますが、
周囲に「イラついている」印象を与える動作でもあります。
自分含め 動きの少ない事務系ADHDの場合、
「あまり悪い印象がなく 自分が落ち着ける動作」を見つける。
というのも互いにストレスを軽減する方法かもしれませんねぇ。
あとは
「落ち着かなくて、ついやっちゃうけど機嫌悪くないよ」
と近しい方には前もって伝えておくというのも1つかと。
そして、またあとで別記事で書こうと思いますが、
ADHDに関しては行動療法だけでなく内服という選択肢も。
色々組み合わせてうまくやっていけるといいなと思っております。